ステーショナリー

開発者の福島さんと知り合って初めてご一緒したプロダクトです。福島さんは、みなさんご存知のノート型ホワイトボード「BUTTERFLYBOARD 」とそのマトリクスとなる磁石でページを束ねるシステムを開発した方です。今回デザインでご協力させてもらったのが「notes」というノート。僕にとっては脳内拡張デバイスと呼んでいます。僕が福島さんを応援したい理由はノートをデジタルに進化させていないからです。どんなにテクノロジーが進んでも、ノートだけはアナログにとどめておきたい派です。脳内のイメージを指先からペンに伝って紙に落とされたときに具現化され、さらにそれが拡張されていく、デザインをする者として、紙と鉛筆さえあれば、何でも生み出せると信じてい...

好きなアルファベットと記号を組み合わせて自分だけのオリジナルのスタンプが作れるセット。これがもう、ほんとに楽しい。デザインが好きな人だったらわかってもらえると思うが、その押したスタンプも味があってかっこいい。ただ言っておくけど、文字を詰めていくのは大変だし、スタンプを押すのもコツがいる。キーボードで何も考えずにキー打って、ボタン一つでプリントアウト、みたいなことに慣れちゃってる自分がつまらなくなった人はぜひやってみて欲しい。その苦労を超える喜びが待っている。時間をかけて、手間をかけて、物を作るクリエイティブの基礎がそこにある。https://shop.hatch8.jp/?pid=142147525

「適当な」とは、辞書で調べると「要求などに、ちょうどよく合うこと。」うっかりするとネガティブな印象に取られてしまいがちだが、この場合は最高の褒め言葉として使っている。プロダクトというのは、日々デザイナーが躍起になってデザインをしているが、そのデザインが最良とは限らない。このペンを見るとデザイナーの苦労は本当に必要なのかと思ってしまう。平べったい透明のアクリルボディーの中に真鍮製の芯が一本入っているだけ。キャップもフックも、ノックするヘッドも付いていない。でもこれで十分だ。メモを取りたいときにパッととる、読みかけの本に挟んでブックマークとして使う、単純な棒だからこそその用途は幅広い。こんな適当なペンが僕のお気に入りだ。https://...