最近注目されている「アップサイクル」という考え。
単に再利用するだけではなく、古くなったものを、より高い価値、新しい価値を持ったものに生まれ変わらせること。
トラックの幌を再利用してデザインと機能に優れたプロダクトを生み出すスイスのブランド「FREITAG(フライターグ)」はその元祖とも言われ、私も10年以上愛用しているブランドなのですが、最近だとこの「Carton(カルトン)」というブランドも気になるところ。
お察しの良い方は気づきますよね。
Cartonは段ボールで作った財布のブランド。「不要なものから大切なものへ」をコンセプトに、世界中の段ボールを拾い、おしゃれで長持ちする財布を生み出しています。
確かに、海外のスーパーマーケットや路上で無造作に置かれたカラフルな段ボールのデザインってなんかかっこいいし、気づいたら写真を撮っていることが多い。部屋に飾っているお気に入りのアート作品、ハイロックさんが制作した「フルーツ三部作」も海外の段ボールがモチーフだったり。段ボールってあなどれないかも。
来月上旬にはCartonを手がける段ボールアーティスト、島津冬樹氏の活動を追ったドキュメンタリー映画『旅するダンボール』も公開されるそう。
段ボール選びをしている時のワクワク感や、彼ならではのユニークな気づきが予告編からも分かって、こっちまで楽しくなってきますね。
この前JUNさんが紹介していた「アート・オブ・デザイン」もそうですが、作り手への密着はそのフィールドで活動していない人が見ても、生き方に共感できたり、考え方の参考になったり、何かを生み出すまでのエネルギーから元気をもらえたり。1、2時間でも得るものがとても大きいので、私はテンション落ち気味な時や、やる気を出さないといけない時に見るようにしています。
『旅するダンボール』は"温かさ"も感じられる作品とのことで、寒くてモチベーションが下がりがちな冬にぴったりな作品ですね!
いまから公開が楽しみです。
【12月9日 15:15追記】
公開初日に観に行くことができました!
島津さんの段ボールへの愛と、それが周りに与える気づきなど、ほっこりするエピソードが盛りだくさん。予告通りの"温かさ"が詰まった映画でした。『旅するダンボール』のタイトルの意味にも納得。友人や恋人、家族、誰とでも楽しめる映画です。ぜひチェックしてみてください。
『旅するダンボール』
段ボールの温かさ、段ボールが繋ぐものづくりに関わる人の温かさ、
自分の大切なモノに対する気付きを与えるような作品です。
2018年12月7日(金)より、YEBISU GARDEN CINEMA、新宿ピカデリーほか全国順次公開
©2018 pictures dept. All Rights Reserved
0コメント