ふつうなモノ

THE FUTURE CLUBでは僕の情報発信はもちろん、部員たちからも質の高い情報が日々飛び交っている。プロダクトデザイナーmathaさんの教えてくれたこの本「Usefulness in Small Things: Items from the Under a Fiver Collection」は、テーマ性も含め、ここ数年で一番お気に入りの本となった。

プロダクトデザイナーのサムヘクトが世界中で収集した5ポンド以下の名もなきグッドデザインを集めた本で珍品がズラッと並ぶ。日本のプロダクトも多くてそれもまた感動した。ここ最近は自分やサロン内の動きとしてもブランド物やおしゃれな雑貨屋ではなくて、100円ショップやホームセンター、スーパー、がらくた市から自分の目だけを頼りに選ぶ買い物がおもしろい。この本はそんな趣向を確認するためのバイブルとなった。


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この流れで紹介すると、ふつうなものの日本の先駆者、深澤直人さんの「ふつう」も面白かった。


「ふつう」をテーマにデザインをする深澤直人さんは、15年におよぶ連載「ふつう」の中で、皿、カトラリー、グラス、カッター、イス、クルマ、犬、音楽、歌番組、蕎麦、制服、みやげもの、高層ビル、川、人の表情‥‥と、生活の中にあるさまざまなものや、自身が具体的に体験したことを起点に、「ふつう」を掘り下げてきました。


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hirock

アパレルブランド「A BATHING APE®」のグラフィックデザインを経て2011年独立。表現の場を選ばないメディアクリエイターとしてのキャリアをスタート。ファッション誌GRINDでの連載をはじめメディア各方面にてグッドデザインアイテム、最新のガジェットを紹介。著書に『I LOVE FND ボクがコレを選ぶ理由』。

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