エアロバイクでウキウキWATCHING

脳を鍛えるには運動をするしかない」というのが体験的にわかってしまったので、日課である散歩、ジョギング、縄跳びに加え、新たにエアロバイクを導入した。始めるにあたって、まずはバイク選びとなるわけだが、まったくもって気にいるものが見つからなかった。検索結果に出てくるのは一般的に人気のあるアルインコのものか、中国製の安価なろくでもないものばかり。もう始めるのを止めようかさえ思ったが、最後に目に止まったのがCOMBI社製 (現コナミスポーツ) のエアロバイク。デザインに媚びを売ることもなく、シャレ感ゼロなところがいい。公共的でプロユースな感じがひしひしと伝わってくる。これに決めた。


コナミスポーツクラブ エアロバイク EZ101

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今では、この愛機で毎日10分を3セット、約10〜15kmほど走っている。なかなか習慣化させるのが難しいと思うので、その秘訣を教えよう。走りながら自分の好きなテレビ番組なり、映画なり、ドラマを見ることだ。僕の場合はアームバーでiPadを取り付けて、大好きな海外ドラマを鑑賞している。このおかげで、億劫になるどころか、仕事の合間などでドラマの続きが見たくてウキウキしながらバイクに跨っている。休日の日には、時間があるので少し長めに走ったりもする。寝転んでドラマを見るか、運動しながら(脳を鍛えながら)ドラマを見るか、その差は大きい。ジョギングと違って、さまざまな「ながら」ができるのも自転車こぎ運動の最大の利点だと思う。


寒いから春になったらジョギングを始めると言い訳をしている人や、高いお金を出してジムに月に一回しか通ってないような人は、ぜひ試して欲しい。決して安い買い物ではないが、エアロバイクでウキウキWATCHINGならばきっと習慣化できるはずだ。


話は終息しかけたが、まだ続きがある。あまりにこのエアロバイクが調子が良かったので、もう一台買った。ただまったく同じではつまらないので、いろいろ調べていたら、このマシンの源流、90年代に発売されていたものが異常にかっこいいことがわかった。

この90sな広告もやばめ。さらにかっこよさをそそってくる。


現在のものはどのブランドもほぼ全てが丸みをおびたカーブデザイン。このラジカセ的なかっこよさがわかる人は少ないにしてもなぜこのスクエアデザインが絶滅してしまったのだろう。とても不思議だ。


早速オークションでミントコンディションのものを探し、落札した。


もともと新品同様の美しさだったが、ピカールで磨いてさらにピカピカにして、サドル、ハンドルグリップも好みのものに交換。ハンドル部分にアームバーを取り付けて、iPad miniを装備。うしろのNeXTのポスターとも時代感があってさらによく見える。我ながら最良のセレクトをした。

hirock

アパレルブランド「A BATHING APE®」のグラフィックデザインを経て2011年独立。表現の場を選ばないメディアクリエイターとしてのキャリアをスタート。ファッション誌GRINDでの連載をはじめメディア各方面にてグッドデザインアイテム、最新のガジェットを紹介。著書に『I LOVE FND ボクがコレを選ぶ理由』。

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