最近ようやく時代がやって来たウェーブフィルター。そんなのとっくに使っているよという人もいると思うのでそこはつっこまないように。ブルーボトルコーヒーでもオリジナルのウェーブフィルターとドリッパーが開発されて、店舗でも取り扱われるようになった。おそらく理由としては、どのスタッフが淹れても味のブレが少なくなることと、(客の回転を上げるため)抽出スピードを高めることだろうか。
さて、本題は、カリタのウェーブフィルターがケメックスの3カップにピッタリとハマったこと。ケメックスといえば、僕ハイロックのパーマネントコレクションにも収蔵されている世界一美しいコーヒーメーカーだ。ただ、使うのに億劫なのが専用のフィルターを使わなければいけないこと。何度か折り返しての作業が必要で、それから、コストパフォーマンスが非常に悪い。まぁまぁそんなのも魅力のうちとも取れるのだが、カリタのウェーブフィルターがぴったりというのは世紀の大発見だ。折り込む必要もなく、コスパも良い。純正と思えるくらいジャストフィットなその姿も美しい。ただしケメックスのドリッパーとサーバーが一体の構造上、フィルターを受ける底部分がないので、ドリッパーとの接触面が少なく、粉を通ったお湯が滞留しないので、いつもよりもゆっくり湯を差していくなどの工夫が必要。逆手に取れば、雑味の少ないあっさりしたコーヒーが味わえる。
実家が喫茶店をやっていたこともあって、小学生のころから数えて30年近くハンドドリップしてきた。様々な手法をやり尽くした感もあるので、時々こういう発見があるとまた盛り上がる。コーヒー豆からいかにして好みの味を引き出すか、豆を削ってお湯を通すだけ、とてもシンプルな実験のような嗜みだ。
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