用に即することによって生まれる美

世の中には、手で作られたもの、機械で作られたもの、車、コンピューター、芸術品、消耗品など、ありとあらゆるモノで溢れかえっている。モノを語る上で、こと日用品の「美」を語る上で避けては通れないのが柳宗悦氏が打ち立てた「民藝」という思想。「民藝(民芸)」という言葉自体は、雑誌なんかでも、笊や籠、陶器などの手工芸品を集めた特集なんかで度々目にしていることかと思う。また民藝品の説明の中では「用の美」という言葉が度々用いられ、機能美に傾いたやや間違った解釈で民藝を語られていることが多い。では民藝とは一体何なのか?用に即されて生まれる「用即美」とは何なのか? この民藝思想を深く理解した上で、現代の進化した生活様式に即した実用性と,そこから生じる美について探求していかなくてはならない。


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hirock

アパレルブランド「A BATHING APE®」のグラフィックデザインを経て2011年独立。表現の場を選ばないメディアクリエイターとしてのキャリアをスタート。ファッション誌GRINDでの連載をはじめメディア各方面にてグッドデザインアイテム、最新のガジェットを紹介。著書に『I LOVE FND ボクがコレを選ぶ理由』。

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