70年代のHIPHOP黎明期を描いたドラマ「THE GET DOWN」

70年代のHIPHOP黎明期を描いたドラマ「THE GET DOWN」が公開された。

ドキュメンタリーの側面を持ちながらしっかりと娯楽作にも仕上がっている、さすがバズ・ラーマンといった感じ。音楽、レコード、DJ機材、グラフィティー、ファッションとわくわくが止まらない要素が満載。その魅力はラジオのほうで余すこと無く語り尽くしているのでそちらでチェックを。


さて、THE GET DOWNの舞台となっているのは1977年のNYブロンクス。

ドラッグ、犯罪、売春、大停電による強盗や暴動、最悪の社会状態。そんな背景からHIPHOPが生まれてきたわけなんだけど、もうちょっと視野を広げて1977年がどんな年だったか調べてみた。こうやって同じ時に各地で起こっていたことを重ねるとほんとおもしろい。


アメリカは、カーター大統領の時代。

スター・ウォーズ エピソード4/新たなる希望が公開。

アップルコンピュータ設立。そして Apple II発売 。

ウォーホルが49歳。1974年 (46歳)、初来日 1983年から1984年にかけて、TDKビデオカセットテープのCMにも出演。『イマ人を刺激する』と題して、右肩にテレビのテストパターン(カラーバー)を持ちながら「アカ、ミドォリィ、アオゥ、グンジョウイロゥ…キデイィ(キレイ)。 


日本では、福田赳夫 総理大臣の時代。

『ドリフ大爆笑』が放送開始。 

小学館から『コロコロコミック』が創刊。  

全日本柔道選手権大会で山下泰裕が19歳の史上最年少で初優勝。 

「マイルドセブン」発売。 

キャンディーズが「普通の女の子に戻りたい」と解散宣言。

芸能界マリファナ汚染事件。研ナオコ、内藤やす子、にしきのあきら、美川憲一、井上陽水、上田正樹らが逮捕される。

  巨人の王貞治選手が対ヤクルト戦でホームラン世界新記録の756号を達成。



ドラマを見るのって海外旅行をすることに少し似ている。行ったことのない所に行って、知らない文化を知る。出発前に世界地図を広げて場所を確認したり、ググッてその国の歴史や特色を調べてみたり。ドラマだったらこの海外旅行気分に加え、未来に行ったり過去に行ったりタイムトラベルだってできる。主人公になりきってFBIの捜査官にだってなれる。ドラマっておもしろい。明日はどの時代のどの国に行こうか。

hirock

アパレルブランド「A BATHING APE®」のグラフィックデザインを経て2011年独立。表現の場を選ばないメディアクリエイターとしてのキャリアをスタート。ファッション誌GRINDでの連載をはじめメディア各方面にてグッドデザインアイテム、最新のガジェットを紹介。著書に『I LOVE FND ボクがコレを選ぶ理由』。

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