30万円の羽毛布団

羽毛布団を買った。今年初めての大きい買い物。半分きまぐれで、半分本気。きっかけは、年に数えるほどしか使わないキャンプの寝袋は10万円もするこだわったものを選んでいるのに、毎日、1日の1/3の時間を過ごすベッドの上の寝具には気を配っていなかったと気づいたから。今更と笑われてしまうかもしれないが自分にもそのタイミングがやってきた。当然のことながら、とても快適だ。軽くて暖かくて、冷え込んだ朝にも小汗をかくほどだ。もっと早く気づいていればよかった。このタイミングで布団についていろいろと調べてみた。掛ける順番は、羽毛布団の下に毛布と思っていたが、実はその逆で、羽毛は体温を感知して膨らみ、保温性を高める性質があることから、その間に毛布などを入れてしまうとその効果を遮断してしまうのだという。そこからウェブの情報と僕自身での実験で導き出した答えは、敷毛布(ウール)→自分→羽毛布団→化繊系の発熱毛布の順番。いろいろ試した中でこれが完璧だった。当たり前であると思っていた自分の生活習慣をアップデートするモノ選び、これもまた楽しい。


豆知識として、羽毛自体は30年以上の寿命を持つそうだ。そう考えると金額を年数で割れば、1日の1/3の時間使用する道具としては決して高くはない。さらにリフォーム(打ち直し)する事で性能を蘇らせることができるそうだ。

http://www.nishikawasangyo.co.jp/

hirock

アパレルブランド「A BATHING APE®」のグラフィックデザインを経て2011年独立。表現の場を選ばないメディアクリエイターとしてのキャリアをスタート。ファッション誌GRINDでの連載をはじめメディア各方面にてグッドデザインアイテム、最新のガジェットを紹介。著書に『I LOVE FND ボクがコレを選ぶ理由』。

https://twitter.com/h_vb