デヴィッド・フィンチャー「マインドハンター」

デヴィッド・フィンチャー製作総指揮によるNetflixオリジナルシリーズ『マインドハンター』。ドラマを手がけるのは「ハウス・オブ・カード」に続き2作目となり、製作総指揮に加え、1、2、9、10話をフィンチャー自信が監督を務めている。


1970年代後半、まだ心理的な犯罪プロファイリングが無かった時代に凶悪連続殺人鬼や強姦犯を追い、時には牢獄まで行きインタビューし、殺人犯の心理を研究して犯罪科学の幅を広げ、その手法を確立していくというFBI捜査官の物語。



序盤1〜3話くらいは、種まき部分というか、その手探りな研究の様子がじわじわ展開し、ん?これ大丈夫かな?と一瞬疑ってしまう自分もいたが、そこはさすがデヴィッド・フィンチャー。リッチな映像美とセンスあるシーンの積み重ねで4話目くらいには完全に引き込まれ、そのへんからストーリーも加速していく。エレベーターの中、飛行機の中、オフィス、刑務所がとてもセンスあるキービジュアルになっている。個人的に好きなシーンはアナ・トーブ演じる心理学者がランドリールームで姿の見えない猫に餌を与えるシーン。それからエピソードの終わりのエンドロールの少し前のシーンも毎回好き。少しハッピーだったり、物事が動き出したり、光が差す瞬間を上手に描いている。


場面転換の地名を表すタイトルクレジットもかっこいい。

hirock

アパレルブランド「A BATHING APE®」のグラフィックデザインを経て2011年独立。表現の場を選ばないメディアクリエイターとしてのキャリアをスタート。ファッション誌GRINDでの連載をはじめメディア各方面にてグッドデザインアイテム、最新のガジェットを紹介。著書に『I LOVE FND ボクがコレを選ぶ理由』。

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