「I ♥ NY」のロゴと「東京オリンピック」のロゴと

このロゴを見たことがない人はたぶんいないであろう「I ♥ NY」のロゴ。

NYのタイムズスクエアあたりのお土産屋に入れば、Tシャツにマグカップ、キーホルダーに貯金箱とありとあらゆるものにプリントされて店内を埋め尽くしている。シンプルで、メッセージが明確で、とても愛着のわく、ロゴのお手本のような優れた作品だ。これをパロったロゴもオリジナルを越えるほど街中に氾濫している。


こんなに目にしているロゴなのにお恥ずかしながらこのロゴのことをあまりよく知らなかった。たまたま調べごとをしているときに詳しく解説しているサイトを見つけたので興味を持った人はぜひ読んで欲しい。

イエローキャブの中で、別のデザイン(現在のロゴ)がパッと閃いたのです。慌てて、封筒の切れ端に、赤いクレヨンで書き留めました。 「今思いついたものを、とにかく見てくれよ。この前のじゃなくて。今から行くから。」と言って、見せたデザインがこれです。

http://tabizine.jp/2014/05/14/10209/


さて、このロゴを作ったのは、グラフィックデザイナーのミルトン・グレイザー。僕の中のイメージでは「I ♥ NY」的なロゴワークよりもサイケデリックな作風のほうが印象が強いかも。


TEDにも登壇していて講義をしているんだけど、後半くらいからの自身のポスター制作の過程の話はとても興味深い。

余談ついでに.....

そのミルトン・グレイザー氏が歴代のオリンピックロゴの中で最も評価したのは、1964年東京オリンピックのロゴ。


「適切に仕上げられていてまったく混乱がない。すべての要素が調和している」と。

http://wired.jp/2016/08/09/milton-glaser-olympics-logo/


2020年ももう一回これで良かったんじゃない、、、

hirock

アパレルブランド「A BATHING APE®」のグラフィックデザインを経て2011年独立。表現の場を選ばないメディアクリエイターとしてのキャリアをスタート。ファッション誌GRINDでの連載をはじめメディア各方面にてグッドデザインアイテム、最新のガジェットを紹介。著書に『I LOVE FND ボクがコレを選ぶ理由』。

https://twitter.com/h_vb