キャンプで使うペグの話。
ペグという言葉に聞き覚えのない人は、地面に打ち付ける大きな釘をイメージして欲しい。キャンプはテントやタープ(日除け幕)を立てるためにまずはペグ打ちから始まる。ハンマーでトントンと地面にロープやテントを固定していく。刺さりがよくて、抜けづらく、硬い地面に負けない強いものがいい。ましてや頭2cmくらいを残して地面に隠れてしまうものだからデザイン性はほぼ必要ない。
それでいくとスノーピークの鍛造ペグあたりを買っておけば何の問題もない。だけどモノ選びには自分の心の中で矛盾と折り合いをつける作業が時には必要だ。
僕が選んだのは、コールマンのアルミラウンドペグ。
最初に言った条件をほぼ無視しての選択。まず素材がアルミなので軽いという長所はあるのだけど、固い岩盤にぶつかると簡単にくの字に曲がってしまう。でもこの見たくれが好きなんだからしょうがない。曲がった時は、大きな石の上に置いて、トンカチでコツコツたたいてまっすぐに戻す。もちろん買った状態には戻らない。その代わりに、今まで地面に打ち付けてきた歴史がこのペグに刻まれていく。だからもっと好きになっていく。
モノ選びに正解は存在しない。
ただ自分がそのモノを愛してあげられればそれでいい。
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