BlackBerry Passport をメインカメラに

現在つかっている携帯端末は、仕事用にiPhone 7 (PRODUCT)RED™、プライベートのサブ機としてBlackBerry Passportというラインナップ。

プチプチした独特な打刻感のキーボードで、主に海外のビジネスシーン、局地的にはHIP HOPのPVなどでも一世を風靡したblackberryシリーズ。しかし、一番の持ち味だった物理キーボードがなくなったり、独自OSからAndroid OSに変更されたりと、迷走に迷走を重ね、どんどん個性を失い、最終的に普通のスマホと見分けがつかなくなるところまで行ってしまいました。

このPassportはそうなる直前の、blackberryの歴史の中でも変り種と言えるモデル。まるでインスタグラムのようなほぼ正方形の画面と、スマホともタブレットともつかない中途半端な「パスポートサイズ」が、変態ガジェット愛好家である僕のハートを直撃して購入。SIMフリー端末なのでイオンの格安SIMを刺して使用しています。

キーボードの表面全体がそのままタッチパネルのように使えたり、FMラジオが聴けたりなどスマホらしからぬオモシロ機能が満載なのですが、それよりも特筆すべきは、バッテリーの持ちの良さと、充実したカメラ機能。特にカメラは画素数こそ1,300万画素と大したことはないものの、驚くほど写りがよく、タイムシフト撮影(シャッターを切った前後の写真からベストショットを選べる)をはじめとした多彩な撮影スタイルを楽しめます。

F値2.0とレンズもそこそこ明るく、フラッシュも自然で、味のあるポートレイト写真が撮れます。この「味がある」ところがこのカメラの代え難い魅力で、正方形サイズと相俟って古き良きポラロイドのインスタントカメラのような独特の風合いを備えています。しばらくは、一眼レフを持ち歩かず、スナップ写真はBlackBerry Passportで完結させようと思っています。


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Kazumi

ギズモード・ジャパン、ルーミー統括プロデューサー / クリエティブディレクター。
元SILLY(サイバーエージェント)、ギズモード編集長。MTV JAPANディレクターなどなどを歴任。